2020年12月「鬼滅の刃」が23巻をもって完結しました。
作品自体はハッピーエンドではあるものの、多くのキャラクターが犠牲になりました。
それは、作中で人気だった9人の「柱」についても例外ではありません。次々と亡くなっていくキャラクターを見て、多くのファンが悲しんだことでしょう。
そこで、今回の記事では「生き残った柱があの人たちだった」理由について、考察をしてみたいと思います。
今回はネタバレになりますので、23巻を読んでいない方はご遠慮ください。また、あくまでも私個人の考察ですので、原作者・出版社のみなさまとは一切関わりがございません。あらかじめご了承ください。
鬼滅の刃で生き残った人たち(同期隊士・柱)
23巻で完結した鬼滅の刃。
現役の鬼殺隊メンバー(メインキャラクター)で生き残った人たちは以下の通りです。(禰豆子ちゃんは除く)
- 竈門炭治郎
- 我妻善逸
- 嘴平伊之助
- 栗花落カナヲ
- 冨岡義勇(水柱)
- 不死川実弥(風柱)
- 宇随天元(音柱)※11巻で柱引退
炭治郎の同期隊士のなかでは、風柱・不死川実弥の実弟:不死川玄弥が亡くなりました。
また、鬼殺隊の最上位剣士である柱は、全9名のうち、6名が亡くなりました。
柱については、炎柱の煉獄杏寿郎のみ8巻で亡くなり(無限列車編)、残りの5名は最終決戦である「無限城編」で戦死しています。
ちなみに音柱の宇随さんは11巻(遊郭編)で柱を引退したため、最終決戦は不参加(お館様の護衛としては参加)です
最終巻で生き残った同期剣士組・柱ですが、いずれも以下のような代償を負っています。
- 竈門炭治郎:右目失明・左腕
- 栗花落カナヲ:右目失明
- 冨岡義勇:右腕切断
- 不死川実弥:右手人差し指・中指
- 宇随天元:左目負傷・左手切断
満身創痍のなか必死に戦い抜き、命だけは助かった状況です。
ただし、炭治郎・義勇・実弥については痣が出ていますので、25歳までになくなる可能性が高いと言われています。
なぜ水柱・音柱・風柱の3人だけ生き残ったのか?(考察)
さて、鬼殺隊の最上位剣士である「柱」は全員で9名です。
- 水柱:冨岡義勇★
- 蟲柱:胡蝶しのぶ
- 炎柱:煉獄杏寿郎
- 音柱:宇随天元★
- 霞柱:時透無一郎
- 恋柱:甘露寺蜜璃
- 蛇柱:伊黒小芭内
- 岩柱:悲鳴嶼行冥
- 風柱:不死川実弥★
このうち、★のついた3名が生き残り、その他の6名は亡くなっています。
では、この3名と6名の違いは何なのか?共通点は何なのか?と考えた先に、行きついた答えがありました。
それは「常にあるもの」か、「消えてなくなるもの」かの違いです。
説明のために分かりやすくグルーピングしてみましょう。
グループ①形あるもの
- 蟲柱:胡蝶しのぶ
- 蛇柱:伊黒小芭内
- 岩柱:悲鳴嶼行冥
グループ①は形あるものです。
蟲(主に蝶)と蛇は人間と同じく命を持っています。命というものは有限で、いつかは肉体が消えていくものです。
岩は命を持っているわけではありませんが、長い年月をかけて形を失っていきます。つまり、原形をとどめないということです。
ここのグループには、蟲柱・胡蝶しのぶの姉:胡蝶カナエ(原作軸では故人)も含まれます。
カナエさんは元・花柱です。お花も命あるものですから、このグループに含まれます。
グループ②特定条件で起こる自然現象
- 炎柱:煉獄杏寿郎
- 霞柱:時透無一郎
グループ②は特定条件で起こる自然現象です。
炎は永遠に燃え続けるわけではなく、火種が尽きると消えてしまいます。
また、霞については靄(モヤ)や霧(きり)のように、特定の条件がそろえば出現しますが、条件を満たさなくなるとすぐに消えてしまいます。
この二つは常に有るわけではない、というのがポイントです。
グループ③人間の感情
- 恋柱:甘露寺蜜璃
そして、グループ③は人間の感情です。
恋心というのは、一時的な感情です。炎と同じく、一瞬のうちに燃え上がり、その恋心が消えてなくなるのも一瞬ですよね。
稀に、ずっと結婚して亡くなるまでずっとパートナーのことが好きという人もいますが(笑)
グループ④常にあるもの
- 水柱:冨岡義勇
- 音柱:宇随天元
- 風柱:不死川実弥
では、この生き残りグループはどうでしょうか?
水も音も風も、人が生きていくなかでとても重要なファクター。そして、もともと「これ」といった形がなく「消える」という概念がないものです。
常に私たちの生活に存在し、何度も生まれ変わって、姿かたちを変えながら地球上を循環するものですね。
ただし、この3人のなかでも比較的水は姿が捉えやすいですし、消えるところも見て取れます。
だからこそ、義勇さんの怪我の程度も他の二人に比べて大きかったのではないかと思います。(利き腕の上腕部分から切断)
※音柱の天元さんは、利き腕じゃな方の手首切断、左目負傷
なぜ鬼滅で3人の柱だけが生き残った?の結論
柱をグルーピングしてみた結果、生き残った3名は「無条件に存在し、常にそばにあるもの」をモチーフに柱名が命名されています。
反対に、他の6名は有限の命、形が崩れ去るもの、特定条件でしか存在しえないもの、人間の感情をモチーフに柱名が命名されています。
ここが、最終巻で生き残ったか・そうでないかの違いにつながっていると思います。
以上、みずあめの考察でした。