2021年5月に発売となった鬼滅の脱出ゲーム「鬼棲まう那田蜘蛛山からの脱出」。11月28日でプレイ期間が終わるということでようやくプレイしました(11/13に)。
せっかくなので、ネタバレしながら感想とかちょろちょろ書いておこうと思います。備忘録です。
鬼滅の刃脱出ゲーム「鬼棲まう那田蜘蛛山からの脱出」
鬼滅の刃「鬼棲まう那田蜘蛛山からの脱出」はオンラインでできるリアル脱出ゲームです(リアル脱出ゲームと鬼滅の初コラボ)。
- 販売期間:2021年5月27日~8月28日
- プレイ期間:~11月28日 23:59
今回のゲームはアニメでも人気の高い「那田蜘蛛山」が舞台、私たちは鬼殺隊の一員である「隠」としてプレイします。
蜘蛛の鬼たちと戦う炭治郎・善逸・伊之助のもとへ柱(義勇、しのぶ)を導き勝利に貢献するというシナリオです。
オリジナル(原作・アニメ)のメインストーリーは変えず、物語のすきまを埋めるようなゲーム構成になっています。
つまり、善逸が兄蜘蛛、伊之助が父蜘蛛、そして炭治郎が累とそれぞれ交戦する部分や、義勇が父蜘蛛と累を倒し、しのぶが姉蜘蛛を倒す部分は改変されていません。
全体としてうまくストーリーが組み立てられていると思いました。
鬼滅の脱出ゲーム、どれくらい時間がかかった?
今回は妹に協力してもらいプレイ。
所要時間は2~3時間とゲームの最初に出ていましたが、きっちり3時間かかりました(笑)
というのも、ふたりとも今回が人生初の脱出ゲームだったのですよ。
キットのなかに入っている台紙からキリトリ線に沿ってちぎったり、ヤマオリ・タニオリ線に沿って組み立てたり…そこも含めての3時間ですが、やはり時間がかかったのは頭で考える部分。
- 1章:善逸
- 2章:伊之助
- 3章:炭治郎
と順を追って難しくなります。
最後の方になるとちょっとめんどくさくなってきて(笑)ヒントめっちゃ見ましたw
鬼滅の脱出ゲーム内容(ネタバレ含む)
覚えている範囲でネタバレします。ゲームキットはもう破って捨てちゃったので(おいおい)私の記憶に残っている断片から拾っていきます(笑)
序章:産屋敷邸
今回、私たち参加者は「隠」のひとりとしてプレイします。
その隠を導くのが産屋敷耀哉、お館様ですね。ですので全編通してお館様の語り(ナレーション、文字でのガイド)が多くなっています。
ゲームはお館様が鎹鴉から(那田蜘蛛山で死傷者がたくさん出ているという)伝令を受け、那田蜘蛛山へ柱を派遣する部分からスタート。
産屋敷邸に呼び出された義勇さんとしのぶさんのカットも新規撮りおろしです。
しのぶさんは結構セリフが追加されてましたが、あいかわらず義勇さんはほぼ喋らない(想定内)
柱が那田蜘蛛山に向かったあと、隠は指令を与えられます。
謎を解いて柱を正しくかまぼこ隊に導くように…
つまり、柱を無事にかまぼこ隊のもとへ導かなければ彼らは鬼にやられてしまうというシナリオなのですね。
責任重大!!
1章:善逸vs兄蜘蛛
まずはじめに那田蜘蛛山全体地図を完成させるよう指示が与えられます。
3枚の厚紙に地図のピースがちりばめられていて、そのピースを台紙から切り取り、全体地図のパズルを完成させろというもの。
これは比較的わかりやすかったです。
台紙には川とか岩の断片が描かれているので、その断片に合うように並べていけば、おのずと地図はできあがりました。
できあがった全体地図は四角く16個に区切られています。
地図の横軸が左(西)から「い」「ろ」「は」「に」、縦軸が上(北)から「へ」「と」「ち」「り」です。(間違ってたらスミマセン…)
つまり右下のエリアだと『にのり』となるわけです。
次に、お館様から与えられるヒントをもとに、全体図のなかから善逸・兄蜘蛛が戦っているエリア(例えば『にのり』)を特定します。
今回のキットには全体地図のほかに戦闘エリアの拡大図が別に用意されており(今後何度も使う)、お館様の指令のもと兄蜘蛛の小屋と木6本を戦闘図に立てて、キーワードを拾うという流れです。
ここでは透明な柔らかいプラスチックプレートも使いました
戦闘図に立てた木の模型にプラスチックプレートをさして、東側から地図をのぞくとキーワードが浮かぶんです~!!
すごない?これ考えた人。天才じゃない?
ここで得たキーワードを善逸に伝えると無事に「霹靂一閃六連」で撃破することができました。
そこにしのぶさんが登場する流れは原作・アニメと同じですね
2章:伊之助vs父蜘蛛
このあたりからちょっと難しくなる。
善逸と同じように全体地図から伊之助と父蜘蛛が戦っている戦闘エリアを特定。
さらに戦闘エリア図に4本の木を立てて伊之助・父蜘蛛それぞれの位置を推理する流れです。
ここでちょっと難しいなと思ったのは、伊之助・父蜘蛛の位置を特定してからキーワードを拾うのですが、そのキーワードがどこにあるかすぐにピンとこなかったことかな。
たしか「西側から木のなかをのぞく」という指令だったんですが、善逸のときと同じようにずっと西側から地図を眺めてました。
(私)何も文字が浮かばへんやん…
(妹)せやな…
奮闘すること約10分(意外と短い?)…木のなかをのぞくの意味がやっとわかりました。
木はね、一枚の紙を四角形に折って作ってるんですよ。
つまりこういうこと。
戦闘図の真上からのぞく…
すると4本の木を西側からのぞくとキーワードが浮かんでくるんですよ…
あっ…そういうこと…(このあたりから徐々に解けたー!という爽快感が失われてゆく)
で、そのキーワードを伊之助に伝えるんですけど、それじゃダメなんですって。
伊之助が伝令のための鴉を食べるから(笑)
だからどこかのエリアでぼーっと待機してる義勇さんに助けてあげて―!ってお知らせしなきゃいかん。柱なのに指示待ちしてるのもどうかと思うが…(笑)
ということでアニメで伊之助を助けたシーンが流れて無事解決となりました。
3章:炭治郎vs累
ここから一気に難しくなる。いや、難しいというよりお館様の指令を聞いているだけでは全然解けないのです。
大きく分けてパートは4つに分かれています。
- 那田蜘蛛山全体地図から戦闘エリアを割り出し、戦闘エリアでの炭治郎と累の居場所を特定する
- 炭治郎の位置から累の位置に移動するルートを特定する
- 危機に瀕した炭治郎を助けるために義勇を移動させる
- 義勇に累を倒すヒントを与える
1については今までと同じなので、そんなに難しくありません。戦闘図に木を立ててお館様のヒント通りに場所を特定するだけ。
ただし善逸・伊之助のパートよりもお館様から与えられるヒントの難易度は上がっていて、けっこう考えないとわからなかったです。
地頭が良い人はすぐに解けるかなって感じですね
2について。
これはね~すごくひっかけでしたね。
炭治郎が戦闘図の西の端に、累が炭治郎の真正面(東の端)にいて、炭治郎を累の場所まで移動させるためのルートを特定します。
ただしルートを通るときに条件がありました。
- ①蜘蛛の糸が描きこまれているブロックは合計4回までしか通れない
- ②同じ本数の糸が描きこまれているブロックは二度と通れない
実は戦闘図も那田蜘蛛山全体地図と同じく30個くらい?のブロックに分かれており、そこには蜘蛛の糸が描きこまれているんです。
ブロックごとに糸の描きこまれている本数が異なります
つまり、①蜘蛛の糸の描かれていないエリアを積極的に通らなきゃいけない+②最初に蜘蛛の糸が2本描きこまれているブロックを通ったら、同じ2本描かれているブロックは二度と通れないのです(これはあくまでも一例)。
それにね、ブロックに描かれている蜘蛛の糸を1本とカウントするか、2本とカウントするのかは結構判断が難しいです。
下図のように折れ曲がった糸は2本とカウントする場合があります!!
あと重要なのは木のあるマスを通るときは、木に絡みついている糸もカウントしなきゃいけないこと。
これさえおさえておけば、ルートは比較的わかりやすく作ってあると思います~
そして3ですが、お館様の指令だけでは絶対に解けなかった難問です。
ここでの目的は「累に負けそうになっている炭治郎を義勇が助ける」というものです。
この時点で炭治郎は全体地図の左下(いのり)、義勇さんは右上(にのへ)にいます(遠すぎる…)
義勇さんのいる『にのへ』から炭治郎のいる『いのり』へ行くルートを特定しなさいという設問が出されました。ただし道の途中にこんなものがあります。
- 灰色の●:蜘蛛の巣
- 赤色の●:敵
残念ながら灰色は全部で5回、赤色は0回しか通れません。つまり赤色の●がある道は義勇さんは通れないのです。
…ですが。どう考えても灰色の●が5回で通れるルートはひとつしかなく、そこにはもれなく赤色の●があるのです。
ここで私たちは手詰まりになってしまい、ヒントを見ることにしました。
ですが、そのヒントには「赤色の●を退ける」のようなことが書いてあり…むむむ?
そこで妹が気づきます。
(妹)なんか画面の横に鴉おらん…?
(私)ほんまやん…
指令ページの横にひっそりと鴉がいるじゃないですか。だから藁をもすがる思いで即クリック(笑)
すると「しのぶさんを呼ぶ」と…
そう、その赤い●は姉蜘蛛で、しのぶさんが倒すことになっていたのです。
つまりしのぶさんにお膳立てしてもらって、義勇さんが炭治郎のもとへたどり着く…というストーリー…
うん、アニメでも姉蜘蛛を倒したのはしのぶさんだし間違ってないんだけど…なんかモヤモヤするなぁ…
で、結局しのぶさんに赤●を倒してもらって、無事に義勇さんが炭治郎の場所にたどりつくことになります。
そして最後の4つめ、義勇さんが累を倒すためのヒントを読み解きます。
ここで「凪」関連だろうなという予測だけはしてました。
しかしお館様から与えられる指令が少なすぎる。明らかにこれだけでは自力で解くことは不可能。ここで正直、ゲームとしてのつくりがイマイチだなぁと思いました。
あまり覚えてないですが、「血鬼術爆血」という漢字が与えられていて、ここから読み解けと言われたんですよ。
…………………はい?(ふたりで合唱)全然思い当たる節がないんだけど…となり、がんばってヒントを読み解きました。
結局、こういうストーリーでした。(うろ覚えですが)
- ①善逸(あるいは伊之助)パートで、戦闘図から隊士(善逸or伊之助)と敵(兄蜘蛛or父蜘蛛)の居場所を特定する設問がありました。このとき隊士と鬼の居場所に漢字がマッピングされていたのです。
その漢字ボードを今回も使うと言ってるんです。(ちなみにそんなことは指令には書かれておらず、ヒントからしか読み取れない)そこでボードから「血鬼術爆血」という文字を探します。 - ②漢字ボードはヒントを見ればわかります。その「血鬼術爆血」の文字の先にある図形(それぞれ黄色・青・赤で示されている)を確認
- ③その図形のとおり、ゲームキットに入っている「封書壱・弐・参(それぞれ黄色・青・赤になってる)」を組み合わせます
- ④戦闘図に指示通り切り込みを入れ、指示通り厚紙をめくりあげる(戦闘図に7つの穴が開く)
- ⑤戦闘図の下に封書3つを敷く。このとき、戦闘図に描かれている赤い糸と封書壱・弐・参に描かれている赤い糸がつながるように組み合わせる(封書の並び順は③のとおり)
- ⑥すると、戦闘図にあけた穴から封書に描かれた文字が浮かび上がる⇒カタカナで「コクシリンテン」
つまり、累は「刻糸輪転」という技を使うよ!ということだったのです。
それを義勇さんに伝えると「それだけ分かれば十分だ」と言いながら凪で倒してくれます。
ここのセリフ、貴重な新規撮りおろし!!(笑)
ということで最後の方はちょっとゲームとしてどうなの?と思う部分がかなりあり、妹は消化不良を起こしていました。
わかります。私も「コクシリンテン」が来るまで何を言ってるんだ?と思ってましたから。
とはいえたまには頭も使わなきゃな、ということでおおむね楽しむことができました。
もうすぐプレイ期間は終わりますが、これで備忘録とさせていただきます!