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平家物語 第7話「清盛、死す」あらすじ&考察

※当ページのリンクには広告が含まれています。あらかじめご了承ください。

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2022年1月12日よりフジテレビ「+Ultra」にて放映中、FODにて独占配信中のテレビアニメ「平家物語」。

その第7話「清盛、死す」の考察・内容整理などを行っています。

注意事項
  • 「平家物語」初心者が書いています。あくまでも私個人の感想、ネタバレ、考察ですのであらかじめご了承ください。
  • 地上波では2022年1月12日より、フジテレビ「+Ultra」枠にて放送中。

 

 

 

平家物語 第7話「清盛、死す」あらすじ

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病に倒れていた高倉上皇が危篤状態におちいった。上皇の中宮である徳子(CV早見沙織)は父・清盛(CV玄田哲章)に呼び出され、上皇亡きあと(後白河)法皇の後宮に入れと告げられる。

一方、平家を良しとしない者たちが各地で続々と挙兵しはじめる。そのうちの一つが南都(奈良)の興福寺だ。

興福寺と争うつもりのない清盛は話し合いにて解決しようと試みるも、興福寺は先の園城寺焼き討ちの報復として、清盛の使者たち60名の首を猿沢池のほとりにさらしてしまう。怒った清盛は息子の重衡に命令し、興福寺と東大寺を焼き討ちにしてしまった。

その結果、清盛は平家に恨みを持つ者・寺社仏閣の祟りにあい病に伏すことになる。

 

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出演(太字が今回のキーマン)
  • びわ(琵琶法師の娘)
  • 平清盛
  • 平時子(清盛の妻)
  • 平重盛(清盛の長男)
  • 平宗盛(清盛の三男)
  • 平知盛(清盛の四男)
  • 平重衡(清盛の五男)
  • 平徳子(清盛の娘・高倉天皇の中宮)
  • 平維盛(重盛の長男)
  • 平資盛(重盛の次男)
  • 平清経(重盛の三男)
  • 平有盛(重盛の四男)
  • 平敦盛(清盛の甥)
  • 後白河法皇
  • 高倉天皇(後白河の七男)
  • 安徳天皇(高倉天皇の息子)
  • 源頼朝
  • 源(木曽)義仲(頼朝のいとこ)

 

平家物語 第7話の考察(頭の整理)

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第七話、いよいよ平家没落に向けて物語が一気に加速します。

今回の話で一番のポイントは絶対権力者の清盛が亡くなってしまうことです。

清盛は平家隆盛のきっかけとなった「平治の乱」以降、急速に力をつけ朝廷を牛耳ってきましたが、彼の存在は平家一門にとって諸刃の剣です。

つまり何が言いたいのかというと、清盛に権力が集中しすぎて彼がポキっと折れてしまえば平家自体もポキっと折れてしまうのですね。

没落の兆しはずいぶん前から見えていましたが、清盛が生きていたからこそ平家は耐えていたのです。

しかし、絶対権力者の清盛が死んでしまえば…息子たちだけでは権力と各方面からの恨みを抱えきれなくなる。

平家の隆盛も没落も、結局は清盛によってもたらされているのです。

 

第7話って何年の話?

第7話は治承4年(1180年)11月ごろ~治承5年(1181年)3月ごろの話と推測しています。根拠は以下の通り。

 

①平安京への遷都

第6話は富士川の戦いが描かれました。富士川の戦いが治承4年10~11月のお話です。その後、清盛はまた都を「福原」から「平安京」に戻しています。Wikipediaの解説によると、

11月23日、清盛は平安京に還都する。(引用元:Wikipedia

と記載されているため、7話冒頭は治承4年11月23日以降と考えられます。

 

②高倉上皇の病と崩御

高倉上皇の崩御が治承5年1月だそうです。冒頭では病にふせっている姿が描かれていますね。

 

③清盛の死去

清盛は治承5年(1181年)の3月に死去したと書かれています。(旧暦の2月になります)

 

高倉上皇の崩御と徳子

第6話の冒頭で都を福原にうつした清盛。

しかし、富士川の戦いでの敗戦をきっかけに平家の力は急速に弱まっていきました。

そこに寺社仏閣からの恨み(園城寺焼き討ち)、源氏の挙兵、朝廷からの圧力などが重なり、最終的に比叡山延暦寺に懇願された清盛はふたたび福原から平安京へと都を戻すことになりました。

ちなみに平家が平安京に戻ってきたことに南都(奈良)の興福寺は腹を立てており(興福寺を討つために戻ってきたと思っている)、のちに彼らとの騒動が起こります

そんななか、徳子の夫である高倉上皇は病にふせってしまいます。

徳子は彼に嫁いでからというもの、高倉上皇から愛されていないと思っていました。なにせ朝廷を牛耳っている清盛の娘だからです。

それに他の妾との間に子供が何人も生まれていたので、徳子は上皇からの愛情を受けていると思えなかったのですね。

ですが。

清盛の手駒として後宮入りさせられた徳子でしたが、彼女は上皇が大好きでした。アニメではしっかりと描かれてはいませんが、彼と会話するたびに彼の性格のよさ・やさしさに惹かれていったのですね。

だから生涯かけて彼に仕えるつもりだったし、彼以外の夫へ嫁ぐ気はなかったのです。

そんななか、上皇の危篤の知らせが届くころ、徳子は清盛に呼び出されていました。

上皇がもうすぐ亡くなるので、後白河法皇に嫁ぎなおせというのです。

これに徳子は反論。上皇を愛していた徳子は上皇以外に仕えるつもりはないと言い、無理にというのなら出家すると啖呵を切ります。

これにあわてた清盛は結局、後白河法皇の後宮入りを断念せざるを得なかったそうです。

このときの徳子の演技がすごくカッコよかったです。

早見さんの演技力には定評がありますが、男だらけの社会のなかで凛と咲く花のような美しさ、清らかさ、そして力強さを感じました

演じられたご本人もこのシーンが大好きだとおっしゃっています。

 

南部焼き討ち

さて比叡山延暦寺からの懇願により、福原から平安京へと都を再び移した清盛でしたが、それを喜ばない人たちがいました。

そう、南都の興福寺です。

興福寺の僧兵たちは「平家は平安京に戻ってきて、俺たちを討つ気だ!」と激おこ。

でも清盛は興福寺と争うつもりはありませんでした。なぜなら、源氏勢力をおさえるのに必死だったからです。

源氏があちこちで暴れまわっているので、一介の寺と争っている場合じゃなかったんですね。

なので、話し合いで決着をつけようと60人ほど興福寺に使者をやりました。

ところが、興福寺の僧兵たちは

園城寺の敵をうつのだー!焼き討ちの恨みをはらせー!

と言い、平家の使者を殺害。しかも猿沢池のほとりにさらし首にしてしまったのです。

これに腹を立てた清盛は息子・重衡を興福寺に派遣。

先の園城寺の件もあり重衡はまるくおさめようとしますが、結果として興福寺・東大寺を焼き討ちにしてしまいます。(東大寺の大仏も焼けた)

清盛はこれを大喜びしますが、妻の時子、それに重衡は寺社仏閣を焼き討ちにした祟りを恐れるようになります。

 

清盛、死す

さて、邪魔な園城寺・興福寺・東大寺を焼き討ちにして意気揚々としていた清盛ですが、またもや不穏な一方が届きます。

それは木曽義仲(源義仲)が信濃(いまの長野県)で兵を挙げたというものです。

義仲は頼朝のいとこでしたが、頼朝とは離れたところで挙兵しました。

頼朝とはもともと不仲だったみたいです。なぜなら義仲のお父さんは頼朝のお兄さんに殺されており、義仲も殺されそうになったからです。このあと、頼朝と義仲は打倒平家のために手を結ぶようですが、結局また不仲になるみたいです。

そんななか、清盛の妻・時子は不穏な夢を見ます。

それは閻魔大王のつかいが現れる夢。清盛が地獄に堕ち、炎に焼かれ無限地獄に沈むというものでした。

ちなみに無間地獄とは一番きつい地獄のおしおき(←言い方が簡単ですけど)だそうで、両親を殺したり、僧を殺したりすると与えられる罰なんだそう。文字通り永遠に責め苦を味わう場所。地獄の一番キツい場所。

そのとおり、清盛は炎に焼かれるよう高熱を出して病に臥せることになりました。

結果、清盛はあっけなく死去。遺言通り福原の海に骨が撒かれます。

 

さて、これより先、平家はどうなっていくのでしょうか。

清盛が死に、重盛が死に、高倉上皇もいなくなって、そしてびわも屋敷を追い出されてしまいました。

残ったのは平家への憎しみと恨み。そのなかで息子を守ると誓った徳子。

もうみんな知っています。平家は没落するのだ…と。