
『鬼滅の刃』のなかで「呼吸が使えない」と明確にうたわれているのが不死川玄弥と煉獄千寿郎のふたりです。
- このふたりはなぜ呼吸が使えないのでしょうか?
- 兄たち(実弥・杏寿郎)はどうして呼吸を使えるのでしょうか?
考察してみます。
- 【鬼滅】不死川玄弥・煉獄千寿郎が「呼吸」を使えない理由
- 呼吸が使えるかどうかは遺伝の影響が大きい
- 不死川玄弥の「鬼喰い」は遺伝子の突然変異か?
- 【補足】体格や努力は呼吸に関係しない
- もしも玄弥と千寿郎が呼吸を使えたら?
【鬼滅】不死川玄弥・煉獄千寿郎が「呼吸」を使えない理由

不死川玄弥・煉獄千寿郎のふたりが「呼吸」を使えない理由──それはズバリ「遺伝子レベルで呼吸を使えないから」です。
つまり呼吸の才能は生まれ持った「遺伝子の組み合わせ」によって決まっているのではないかと考えています。
なんだ、つまんねー!
と感じられたみなさん…すみません(笑)
多くの人がたどり着くであろう結論に私も帰結してしまいました。
でもね、どの角度から考えてもここに行き着くんですよねぇ。
その理由をいまから解説していきますね。
呼吸が使えるかどうかは遺伝の影響が大きい

- そもそも呼吸が使えるかどうか?
- どの呼吸を極めればよいか?
は日輪刀を手にした瞬間にわかります。
炭治郎は水の呼吸を学んでいましたが、日輪刀が黒くなったことで水の呼吸に適さない体であることが判明。
最終的には縁壱さんと同じ「ヒノカミ神楽(日の呼吸)」の使い手となりました。
一方の千寿郎くん。
原作8巻では以下のように話しています。
私の日輪刀は色が変わりませんでした。ある程度の剣術を身につけないと日輪刀の色は変わらないものですが、どれだけ稽古をつけてもらっても私は駄目だった。
(鬼滅の刃8巻 69話より)
つまり、
- 呼吸が使えるかどうか
- どの呼吸を極めればよいか
は「本人の意思」や「努力の量」とは関係がなく、遺伝子レベルで決まっていると言わざるを得ません。
兄弟なのに能力に差がある

不死川玄弥と煉獄千寿郎にはそれぞれ兄がいます。
しかし、あきらかに備わっている能力が異なります。
- 不死川実弥(兄):風の呼吸
- 不死川玄弥(弟):呼吸が使えない/鬼喰い
- 煉獄杏寿郎(兄):炎の呼吸
- 煉獄千寿郎(弟):呼吸が使えない
同じ両親から生まれた兄弟であれば似た能力を持つんじゃないの?
と考えたいところではありますが、残念ながら現実世界でも兄弟姉妹に能力の差は存在します。
遺伝するものの代表例として
- 外見や身体的特徴
- 運動能力
- 芸術・芸能関係の能力
- 血友病など一部の病気
などが挙げられ、外見は似ているけれど運動能力や芸術能力に差が生じることはよく聞かれます。
極端な例ですが
- 兄:オリンピック選手
- 弟:一般の会社員
という状況はよく目にしますよね。逆もしかり。
- 姉:運動が苦手、芸術方面が得意
- 妹:運動ができる、芸術はからっきしダメ
もちろん「育ってきた環境」や「経験値」にもよりますが、なんだかんだで遺伝的に決まっていることは多いのです。
兄弟なのに差が生まれる理由

人間は46本の染色体(設計図)を持っています。
父親と母親はそれぞれ、自分の持つ46本の染色体のなかから、23本(半分)だけをランダムに抽出して子に渡します。
つまり同じ両親から生まれた兄弟でも、もらう染色体の組み合わせは兄弟ごとに「完全なランダム」。
設計図の組み合わせが全く同じじゃないんです。
兄弟といっても、もらうパーツの組み合わせが違えば完成する体もまったく別物になるんですよね~
また同じ染色体を譲り受けながらも「優性・劣性の関係」や「環境要因」によって、どの特徴が表に出るか(=発現するか)が異なります。

たとえば「二重まぶた」と「一重まぶた」の例。
父親から「二重」、母親から「一重」の遺伝情報を譲り受けていても、「二重」のほうが遺伝的に優性なので「二重」の特徴が発現します。
煉獄家の状況

ここまでの情報を踏まえて、まずは煉獄家を見てみましょう。
お父さんの槇寿郎さんは炎の呼吸の使い手でした。
おそらく兄である杏寿郎さんは、お父さんの「呼吸を使う能力」を遺伝子レベルで引き当てたのではないかと思うのです。
逆を言うと、弟の千寿郎くんは
- お父さんから「呼吸を使う能力」を譲り受けなかった
- 譲り受けたけど発現しなかった(ほかに優先されるべき能力があった)
可能性がありますね。
煉獄家は「代々炎柱を輩出する家系」と言われていますが、これは本当に運のいい話で、ご先祖様が「炎の呼吸を使う能力」を遺伝的に継承しなければ、炎の呼吸は途絶えていた可能性があります。
つまり「呼吸を使う能力」は努力だけではどうにもならない「くじ引き」みたいなもの。
その「くじ」を引き当てた者が歴代の炎柱として家を支えてきたのです
不死川家の状況

不死川家は煉獄家と異なり、鬼狩りとは無縁の家系でした。
ただし父親か母親のどちらかが潜在的に「呼吸を使う能力」を遺伝子レベルで持っており、それが兄である実弥に遺伝して強く出た可能性があります。
稀血であることや、強靭な肉体のことを考えるとお父さん(実弥よりもでかい&特別な頑丈な体)の遺伝がかなり強かったんじゃないかな?と感じてしまいますよね。
本人はめちゃくちゃイヤだろうけど(笑)
もちろん玄弥くんにも同じ能力が遺伝していた可能性は否定できません。
遺伝したけど発現しなかったとも考えられるからです。
不死川玄弥の「鬼喰い」は遺伝子の突然変異か?

少し話は変わりますが、玄弥くんについては「突然変異」の可能性も推したいところ。
というのも、鬼殺隊のなかで「鬼喰い」ができる人間はかなり珍しいそうです。
なぜなら
- 鬼の肉を噛み切る顎の力
- 鬼の肉体を消化できる強靭な消化器官
がなければこの能力が成り立たたないからです。
この状況を踏まえると、玄弥くんはかなりの確率で母・志津さんの遺伝の影響を受けているのではないかと考えます。
お母さんは鬼になる素質があり、人間を噛み切り、消化するだけの能力(素地)持っていました。
つまり人間を喰らう能力を母から遺伝しており、それが突然変異を起こして鬼喰いとなったのではないか?と考えられるのです。
普通の人であれば
呼吸が使えない…そうだ、鬼喰いしてみよう!
とはならないはずですが(笑)もしかすると鬼殺隊に入る前から自分の咬合力の強さだったり、消化能力の高さを理解していて、それを応用した結果が「鬼喰い」だったのかもしれません。
【補足】体格や努力は呼吸に関係しない

先ほどから「呼吸が使えるかどうかは遺伝で決まる」という話をしていますが、念のためほかの条件についても補足しておきます。
それは「体格」「努力」「性格」の3つです。
体格・筋力について
不死川兄弟はふたりとも体格に恵まれています。
むしろ玄弥くんは181cmと、実弥よりも2cm身長が高いです。
しかし呼吸が使えません。
一方、しのぶさんやカナヲちゃんのように小柄で筋力のない女性でも呼吸が使えるため、体格は呼吸を使えるかどうかの判断基準には該当しません。
努力の量について
千寿郎くんは幼少期から鍛錬をしていたにもかかわらず、日輪刀の色すら変わりませんでした。
一方、善逸は努力から逃げまくる人物ですが(笑)雷の呼吸が使えるようになっています。
つまり努力の量は呼吸が使えるかどうかに一切関係がないのです。
これ、玄弥くんたちからしたら腹立つ案件ですよね(笑)
ただし呼吸が使える人にとって努力は有効です。
炭治郎や義勇のように上位の剣士になれるのは、人並みはずれた努力をしているからですね。
性格について
呼吸を使用するにあたり「前向き」かどうか「おしゃべり」かどうか等の性格は関係がありません。
村田さん、アオイちゃんあたりはどちらかというと怖がりですが、れっきとした水の呼吸の剣士です。
それに柱を見ていると9人とも「個性つよつよ」「性格に統一感がない」なのがおわかりいただけるかと思います(笑)
気弱だから呼吸は使えない、のように性格で判別されるものではありません。
ハンターハンターの念能力性格診断のように、使っている呼吸で性格診断できる可能性はありますがね(笑)
もしも玄弥と千寿郎が呼吸を使えたら?

もし、玄弥くんと千寿郎くんが呼吸が使えていたら…
- 玄弥くん:風の呼吸
- 千寿郎くん:炎の呼吸
の使い手になるのでしょうか?
と考えたときにイエスと言い切れない自分がいます。
というのも、胡蝶姉妹の使う呼吸が異なっているからです。
- カナエ:花の呼吸
- しのぶ:蟲の呼吸
蟲の呼吸は花の呼吸の派生と書かれているので、しのぶさんの体格さえよければ花の呼吸の剣士になっていた可能性があります。
ただ体格(筋肉の付き方や身長、骨格)も遺伝子レベルで決まっているとされており、生まれながらにしのぶさんは花の呼吸を使うことができなかったのではないかと思います。
つまり同じ血を分け合った兄弟姉妹で「呼吸を使える遺伝子」を保有していたとしても、その他の遺伝子の影響を受け、まったく同じ呼吸の使い手にならないというのが私の考えです。
ただし使う呼吸の系統は変わらないのかな?と感じます。
- 玄弥 :風の呼吸orその派生
- 千寿郎:炎の呼吸orその派生
そこが違うと、なんだか他人のような気がして(笑)
やっぱり血はつながっていますから、能力的には似たようなものになると思います。
…と、ここまで彼らが呼吸を使うのならば?と予測してきましたが、実際には彼らが呼吸を使うことはありませんでした。
しかしながら呼吸を使えないからといって、私は玄弥くんや千寿郎くんの存在意義が薄れるとは思いません。
玄弥くんは鬼喰いという唯一無二の能力で戦い、千寿郎くんは炎の呼吸指南書を通して炭治郎を「日の呼吸」に導いてくれました。
彼らはそれぞれ自分の役割を果たしたのです。
たとえ呼吸が使えなくても、受け継ぐことができなくても彼らが見せてくれた生き様は鬼滅の刃という作品をさらに崇高なものに押し上げてくれたと、私は信じています。



