炭治郎の同期隊士であり、雷の呼吸の使い手である善逸。
彼の兄弟子は「獪岳(かいがく)」という黒髪の男性です。
彼は原作コミックスの17巻、無限城内で「鬼として」弟弟子の善逸と対峙します。
先日からコミックスを読み直していたのですが、彼の鬼化はコミックス4巻の時点で予告されていたのではないか?と思いました。
その理由を彼の名前や持ち物から考察していきたいと思います。
獪岳とはどんな人物?名前から意味を紐解く
雷の呼吸の使い手で、善逸の兄弟子「獪岳(かいがく)」。
まずは彼の道のりから振り返ります。
獪岳が歩んできた道
獪岳は(鬼殺隊に入る前の)悲鳴嶼さんと一緒に暮らしていた孤児です。
ある日、彼はお寺のお金を盗んだため、他の孤児たちにお寺を追い出されてしまいました。
そんな中、鬼に遭遇。自分の命を守るために、悲鳴嶼さんや他の孤児たちの命を売り渡しました。
お寺に鬼を引き入れてしまいます
その後、元鳴柱である育手の桑島慈悟郎さんに出会います。
桑島さんのもとで善逸とともに修行後、無事に鬼殺隊に入隊しますが、任務中に上弦の壱:黒死牟に遭遇。自らの命を守るために「鬼にしてくれ」と頼みこみます。
結果、彼は鬼殺隊(雷の呼吸の使い手)でありながら、鬼になってしまいました。
このことが鬼殺隊の本部に知られてしまい、師匠である桑島さんは介錯なしに切腹をしてしまったのです
獪岳の名前の意味
それではここで「獪岳」という名前を紐解いてみましょう。
- 「獪」は「わるがしこい」
- 「岳」は高くて大きな山、険しい山
をそれぞれ意味しています。
これを総合してみると、獪岳という名前から
ズルをしても、高い山に登りたい欲望の塊=ズルをしても生き残りたい、悪いことだと分かっていながらも愛情を独り占めしたい、特別でありたい
そんなメッセージが読み取れるのです。
原作17巻の大正コソコソ噂話によると、師匠の桑島さんは、獪岳と(後から入門してきた)善逸とを、分け隔てなく大切にしていたと言います。
しかし、獪岳は自分が一番(岳の字の意味)でないと気に食わなかったため、 いつも不満に思っていました。
そして善逸がこんなことを言っていました。
心のなかの幸せを入れる箱に穴が開いているんだ。どんどん幸せがこぼれていく。
そう、本当は桑島さんからも、善逸からも愛情を受けていたのに、それに気づかない哀れな人物なんです。
詳しいことは描かれていませんが、獪岳は子供のころから大人に邪険にされており、愛情に飢えていたからこそ、自分が特別であることに拘っていたのかもしれません。
獪岳の鬼化は予告されていた?上弦の壱との関係
獪岳は鬼になる以前(コミックス4巻169ページ)から、首に勾玉の首飾りを付けています。
鬼殺隊関係者(しかもメインキャラじゃない人)が「飾りもの」を付けているのは珍しいんです。
なぜ、彼は勾玉なんかを身に着けているのでしょうか?
ここで、私は勾玉の意味を調べました。すると興味深い記事を発見。
勾玉を「月の形を模した」とする説があるようですね
三日月の形を模した:月は満ち欠けを繰り返すことから生命を再生する力があるとされ、古来より月を神様として崇めていたことから、月の形を身に着けるようになったと言われる
(引用元:ANAHITA STYLE)
ここで皆さん考えてみてください。勾玉が「月」を表すのです。
上弦の壱黒死牟が使う「月の呼吸」とリンクしていると思いませんか?
また、彼は4巻の回想シーンで「桃」を食べています。
桃は古来中国では「不老長寿」に効くとされる果物でした。
ここからも、獪岳が鬼化して「不老長寿の体を手に入れる」という道筋がわかるワケです。
つまり、コミックス4巻の時点で「上弦の壱に血を分けてもらい、鬼化する」という設定が既に合ったのではないか!?と予測できるんですね!
もし、ワニ先生がこのことを考えて人物設定をしていたなら、とんでもない伏線ですね!
以上、みずあめの考察「獪岳の鬼化編」でした!