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平家物語 第9話「平家流るる」あらすじ&考察

※当ページのリンクには広告が含まれています。あらかじめご了承ください。

平家物語 アニメ 考察 感想 ネタバレ あらすじ 平清盛 平重盛 平徳子 後白河法皇 関係図 相関図 

2022年1月12日よりフジテレビ「+Ultra」にて放映中、FODにて独占配信中のテレビアニメ「平家物語」。

その第9話「平家流るる」の考察・内容整理などを行っています。

注意事項
  • 「平家物語」初心者が書いています。あくまでも私個人の感想、ネタバレ、考察ですのであらかじめご了承ください。
  • 地上波では2022年1月12日より、フジテレビ「+Ultra」枠にて放送中。

 

 

 

平家物語 第9話「平家流るる」あらすじ

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木曾義仲が入ってきたことで荒れ始めた京のまち。そこでびわ(CV悠木碧)は3人の白拍子(静・月・あかり)と出会う。彼女たちはびわと同じ瞳を持つ女性を知っているという。それを聞いたびわは丹後に向かう。

一方、京を追われた平家一門は九州(大宰府)をめざす。しかし重盛の部下だった緒方惟栄(おがたこれよし)が後白河法皇(CV千葉繁)から平家追討の院宣を受けたと聞き、彼らはまた移動をよぎなくされる。そんななか、重盛の三男・清経(CV花江夏樹)は精神的に追い詰められてゆくのだった。

 

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出演(太字が今回のキーマン)
  • びわ(琵琶法師の娘)
  • 平時子(清盛の妻)
  • 平宗盛(清盛の三男)
  • 平知盛(清盛の四男)
  • 平重衡(清盛の五男)
  • 平徳子(清盛の娘・高倉天皇の中宮)
  • 平維盛(重盛の長男)
  • 平資盛(重盛の次男)
  • 平清経(重盛の三男)
  • 平敦盛(清盛の甥)
  • 後白河法皇
  • 安徳天皇(高倉天皇の息子)
  • 後鳥羽天皇(高倉天皇の息子)
  • 源頼朝
  • 北条政子(頼朝の妻)
  • 源(木曽)義仲(頼朝のいとこ)
  • 巴御前(義仲の妾)
  • 源義経
  • 弁慶
  • 浅葱の方(びわの母)
  • 静(白拍子)

 

平家物語 第9話の考察(頭の整理)

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木曾義仲が「倶利伽羅峠の戦い」で平家に勝利したことにより、京の町に進軍してきます。

しかし傲慢な平家が都から去り、平和を取り戻せると思っていたのもつかの間。

彼は都で食料を強奪したり、女性を凌辱したり…平家の方がマシだといわれるくらい粗暴なふるまいを続けます。

後白河法皇は木曾義仲の手腕(平家に勝てるから)にほれ込み役職まで与えたのですが、あまりにも都で暴れまくるので、今度は源氏の頭領・頼朝に対し「義仲討伐」を依頼します。

ちなみに後白河法皇は平家の血を引く安徳天皇を廃し、高倉天皇と殖子の間にできた子を後鳥羽天皇として擁立。ただし天皇であることを証明する三種の神器は平家(徳子)とともにある状態です。

徐々に深まる源平の戦い、朝廷と木曾義仲の不仲、頼朝と義仲の戦い。そして散ってゆく命。9話は涙なしでは視聴できません。

9話はざくっとこのような流れです。◎は勝者。

  • 平家、大宰府から箱崎へ
  • 清経の死
  • 水島の戦い(◎平知盛vs木曾義仲)
  • 法住寺合戦(◎木曾義仲vs朝廷)
  • 宇治川~粟津の戦い(◎源範頼・義経vs木曾義仲)
  • 三草山の戦い(◎源範頼・義経vs平資盛)
  • 一ノ谷の戦い(◎源範頼・義経vs平知盛・重衡)
  • 敦盛の死(◎熊谷直実vs平敦盛)

盛りだくさんすぎて頭が混乱する~(笑)

 

第9話って何年の話?

第9話は寿永2年(1183年)春夏ごろ~元暦元年(1184年)3月ごろの話と推測しています。根拠は以下の通り。

①と②が逆転してる可能性があります。ご了承ください。

 

①平家大宰府へ到着

木曾義仲に大敗を喫した平家は都落ち。まず目指したのは福原で、その後九州の大宰府に上陸します。

Wikipediaの解説によると大宰府へ着いたのが寿永2年(1183年)夏ごろとされています。

 

②清経の死

大宰府から箱崎(現在の福岡県)に逃れた平家。その港に寝泊りしていた平家は突如、清経を自死にて失います。

Wikipediaの情報によれば、清経の死は平家物語では寿永2年(1183年)3~4月となっており、これは平家が大宰府に到着するよりも前に死亡したことになります。

アニメでは大宰府から箱崎へ逃れたあとに死亡したことになっており、逆転現象が生じております。

 

③敦盛の死

一ノ谷の戦い終盤、清盛の甥にあたる平敦盛が戦死。元暦元年(1184年)3月ごろと推定されています。

 

後鳥羽天皇の擁立

倶利伽羅峠の戦いで大半の兵力を失った平家。代わりに京をおさめようとするのは勝者の木曾義仲。

都は「木曾義仲の入京」で持ち切り。そのため平家は西国に逃れます。目指すのは福原、そして九州の大宰府です。

大宰府には「平家を慕う武将たちがいる」と思っていたのです

アニメでは描かれていないのですが、平家には後白河法皇・安徳天皇をひきつれて西国へ遷都する計画があったそうです。

それを事前に察知した後白河法皇が延暦寺に避難。

つまり御所には平家一門の血を引く安徳天皇しかいない状態に。

そこで平氏は安徳天皇と三種の神器(天皇であることを証明するもの)とともに大宰府を目指します。

一方、三種の神器を奪われた後白河法皇は激怒。義仲らに平家を討つよう院宣(命令)を下します。

挙句の果てに、高倉天皇と側室・藤原殖子(しょくこ)との間にできた子を後鳥羽天皇として即位させてしまいます。

この間、安徳天皇・後鳥羽天皇の在位が重複することになります。

 

大宰府から箱崎へ、清経の死

福原を経由し、大宰府へとのがれた平家一門。

しかし、後白河法皇がかつての重盛の部下であった緒方惟栄(おがたこれよし)という人物に平家を討つように院宣を下します。

重盛の次男・資盛が説得に向かいますが決裂。緒方は平家に大宰府から出るよう進言します。

行き場を失った平家、今度は安徳天皇をひきつれて箱崎(福岡県)へと移動します。

そんななか一人、メンタルをやられてしまった人物がいます。

それが重盛の三男・清経です。

かつて重盛が義理を貫き、朝廷を立てていたにもかかわらず、その努力がまったくの無駄骨だったことに心を痛めてしまいました。それに加えて平家を裏切るかつての仲間たち。

箱崎から上陸しようと思えば敵との戦闘になり、弱っていく精神。

彼は箱崎の海、停泊していた船のうえから身をなげて自死してしまいます。

彼の死は、仲の良かった敦盛にも精神的なダメージを与えます。

このあと敦盛は平家一門として立派に戦い抜くことを清経に誓ったのでした。

 

朝廷vs木曾義仲

箱崎からなんとか四国に上陸できた平家は、中国地方から攻めてきた木曾義仲と一戦を交えます。

それが水島の戦いと呼ばれるものです。

水島は現在の岡山県倉敷市にある玉島という場所だそうですよ

岡山から四国に渡ろうとする義仲軍を平知盛が撃破。平家はこれに勝利して大勢を立て直します。

平家はこのあと福原を経由し、もう一度京都へ戻る算段をしていたようです。

一方、大敗した義仲は重要な兵士たちをこの戦によって失い、京へ戻ります。

アニメでは描かれていませんが、どうやらこの前後で朝廷が彼のいとこである源頼朝にある権力を授けたそうです。それは東国(現在の関東地方)の支配権でした(寿永二年十月宣旨)。

つまり後白河法皇は京で暴れた挙句、水島の戦いで敗れた義仲を裏切り、頼朝を頼っていたのです。この結果、義仲の敵は平家ではなく頼朝になってしまい、義仲vs頼朝という源氏どうしの争いに発展していきます。

これに焦り京へ戻った義仲は、後白河法皇に「平家を討つから征夷大将軍に任命してくれ」と懇願。しかし後白河法皇は激怒。

義仲は頼朝に権力が移行することを恐れたのですね。これで頼朝への恨みが増大。

後白河法皇は義仲に「お前の討つ相手は頼朝じゃない、平家を討て」と言いますがいうこと聞かず。

結局、後白河法皇は義仲を倒すため僧兵を送り込みます。

しかし義仲は強かった

僧兵をものともせず、それよか御所(天皇たちの住まい)まで焼きつくし、この結果、後白河法皇と後鳥羽天皇は幽閉されることになりました。

これが「法住寺合戦」と呼ばれるものです。

後白河法皇はここで頼朝に木曾義仲を討つよう依頼。頼朝は義仲を討つために弟・範頼と義経を向かわせます。

あ~~~義経がやっぱり美形(笑)

頼朝軍(範頼・義経)に追われた義仲は、宇治川の戦いを経て「粟津の戦い」で戦死します。

 

一ノ谷の戦い

さて義仲を討った頼朝軍(範頼・義経)は後白河法皇の院宣を受け、平家のもとへ。

まず最初に起こった戦いが「三草山の戦い」です。

平家は水島の戦いのあと兵力を増強して福原に戻ってきていました。

福原は現在の兵庫県神戸市。このあたりには六甲山や中国山地があり、防御に適した地形だったのです。

そこに源氏軍が来襲、迎え撃ったのは重盛の次男・資盛でした。

しかしそこで大敗を喫した平家は敗走。そして一ノ谷(現在の神戸~須磨のあたり)に潜伏することになりました。

源氏を迎え撃とうと奮闘します。

この一ノ谷、山手は断崖絶壁なので源氏は攻めてこれないだろうと平家は予測していました。

しかし、これは超有名な話ですが義経はこの野生の鹿しか降りることのできないといわれている断崖絶壁を弁慶らとともに駆けおりていきます。

その結果、背後をとられた平家は敗走、沖合の船に逃げこみます。

ところで弁慶が大塚明夫さん!豪華すぎ!

 

敦盛死す

一ノ谷の戦いに参加していた敦盛は、敗走する兵士たち、そして自分に違和感を感じていました。

なぜなら彼は生前の清経に「平家の武士として背後を取られず立派に戦う」という約束をしていたからです。

その約束通り、彼は一門の待つ沖合で源氏方の熊谷直実と一騎打ちにのぞみます。

最初こそ熊谷に傷を負わせることができましたが、ガタイのいい直実はそのまま海に彼を引きずり込みます。

そこで彼が見たのは16~17歳ほどの若い兵士。

自分の子どもと同じくらいの年齢だったので殺すのを憚ったそうです

しかし敦盛は清経と約束しました。武士らしく立派に死ぬと。

熊谷は涙ながらに首を取り、敦盛は海の底に沈んでゆくのでした。

これは清経が海に身を投げたことと繋がっている気がします。

 

びわの役目

アニメが始まった当初から未来の見える瞳をもっていたびわ。

私はこの設定が何に活かされるのか、なぜこんな設定にしたのか理解できていませんでした。

しかし、今回の放送でようやく理解しました。彼女は平家のそばにずっといないのだと。

重盛に拾われてから長年、彼女はずっと重盛一家のそばにいましたが、重盛の次男・資盛に「でていけ」と言われてから彼女は母親探しをしていました。

その間、直接そばで見ているわけじゃないのですよね。平家の武士たちがどう過ごしたのか、どう戦いぬいたのか。

でも離れた場所にいてもびわは語り継ぐことができるのです。未来を見通す目をもっているからこそ、彼女は語り継げるのです。

ここにきてようやく、びわの役目がはっきりしました。

このあと、いよいよ平家滅亡・壇ノ浦の戦いが始まります。

それを見届けるためびわは母のもとを離れ、平家のいる西へ向かうのです。