2022年4月7日~28日(のちに5月8日まで延長)ヤングジャンプ公式アプリ「ヤンジャン」にて野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』が全話無料開放されていたので、はやりに乗りたいオタクが(ワクチンの副作用に耐えながら)必死に読んだよという報告をします。
まだ一通りしか読んでないので咀嚼不足のところもありますが、初見の感想を書いておきたいと思います。
- ゴールデンカムイの連載は2022年4月28日で完結しました
- この無料開放期間ではじめてゴールデンカムイの存在を知ったオタクです
- にわかイナゴですみません(自覚あり)
ゴールデンカムイ、連載おつかれさまでした!
さて2022年4月28日、2014年8月から約8年のあいだ連載されていた野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』がめでたく完結を迎えました!
まずは連載おつかれさまでした!
『ゴールデンカムイ』完結💐連載8年に幕
— ORICON NEWS【アニメ】 (@oricon_anime_) April 27, 2022
アニメ4期は10月/実写映画化もhttps://t.co/l66k2PbQJa
単行本で"めちゃくちゃ"加筆予定https://t.co/OwKueDxWeJ#ゴールデンカムイ #ゴールデンカムイ最終回 #金カム完結 #金カム最終回 #不死身の杉元 #アシリパさん #終わり方 #野田先生 #ヤンジャン pic.twitter.com/MsBHQjUC61
作品が「ヤングジャンプ」での連載だったこともあり、私はゴールデンカムイの存在をまったく知らずに過ごしていました。
もしかすると、ツイッターやネットで作品の概要は見ていたかもしれませんが、ほぼノータッチと言ってもさしつかえないレベル。
そんな私がゴールデンカムイに触れたキッカケが(原作ファンのみなさまには大変申し訳ないのですが)原作最終回直前の無料開放期間でした。
2022年4月7日、ヤングジャンプ公式ツイッターで3週間の『全話無料開放』が告知され、興味本位で読んでみたらこれが案外面白い!(結局無料開放はGW最終日の5/8まで延長されました)
全314話ということでワクチンの高熱に耐えながら必死に読みました(笑)
ゴールデンカムイ初見:登場人物が多いので大混乱
期間限定だったので、4/12から約2週間かけてざーっと(ひととおり)読んだ最初の印象は以下のとおり。
- 絵がすごく上手(躍動感がすごい、背景がすごくきれい)
- キャラクターが魅力的、個性的
- 北海道や樺太特有の文化を知ることができる
- 動物や植物への敬愛が感じられる
- 男性キャラの筋肉がすごい
- 字が多い(説明が多い)
- 登場人物が多い、ほぼ男性しか出てこない
- グロい、内臓が平気で出てくる
- 第七師団内の権力抗争が複雑
- キャラの騙し合いが多い
- 鳴れないうちはアイヌの話を理解するのが難しい(アイヌ語になれてないから)
…とまあメリット・デメリットをいろいろ書きましたが、率直に鬼滅の刃のような「単純な勧善懲悪アクション漫画」ではないと感じました。
鬼滅も単純かと言われると微妙ですが、小学生が読んで理解できるくらいなので比較的ストーリーは分かりやすいほうだと思います
連載誌がヤングジャンプ(大人向け)なため頭を使わないと理解できない漫画です。
敵味方ともに登場人物が多く、最初はだれがだれやらわからなくて何度もページをもどって確認しなければなりません(笑)
あれ、この人さっきガケから落ちた人だよね?と思ったら別人だったり…
加えて登場人物のほとんどが「金塊を手に入れる」という目的を持っているため、ついさっきまで敵だった人たちと頻繁にパーティーを組み直したりするんです。
これが一番ややこしい原因なんじゃないかな(笑)
正直なところ、一回読んだだけではストーリーや伏線などを十分に理解することはできないと思います。少なくとも私は大混乱を起こしてました。
逆を言うと、各キャラクターが伏線を回収したり腹のさぐりあいをしながら物語が進んでいくため、物語の展開(未来)がまったく読めません。
なのでスリルを味わえる作品だと私は感じました。
それから、やはり成人向け漫画なのでグロいです。
日露戦争帰りの軍人(主人公や第七師団)が多く出演する漫画であり、殺し合いに内臓の露出、(そこまで激しくはないけど)性的表現もあります。
冒頭から内臓とか脳が出てます(笑)
そのため、全年齢に幅広く愛される漫画というよりは、コアなターゲットを狙っている感じ。
ただハマると沼りそうな漫画ではあります。噛めば噛むほど味の出るスルメタイプ。
また男性キャラクターが9割を占めており、女性キャラクターは少ないので恋愛要素はひかえめ。
主人公ペアも最後まで「相棒」だったので、漫画の恋愛要素が苦手な人にとっても、読んでいてもそこまで苦にならないかと思います。
おそらくアシリパは杉元に恋愛感情があったのですが、最後まで杉元は相棒として接していました
どこにでもあるようなアクション漫画に飽きた、ひとクセもふたクセもある個性豊かなキャラクターが好き、という方にたいへんお勧めしたい漫画です!
最後まで読んだけどわからないことも多い。だけど…
もともと4月7日~28日の期間限定で無料開放されていたゴールデンカムイ。そこからGWまで無料期間が延長されました。
いま2巡目として1話から読み直しているのですが、まだまだ分からないことだらけです(笑)
人物相関図を作ったり、各キャラクターが何を目的に生きているのか、行動しているのかを整理しながら読む方が頭に入ってくるのではないかと思います。
特にわからないのが第七師団の鶴見中尉と尾形百之助。
このふたりについては結局何がしたかったのか、最終回まで読みましたがいまだに理解できていません(笑)
主人公の杉元・アシリパペア、シライシあたりは比較的目的や感情の起伏もわかりやすいのですが、鶴見中尉と尾形に関しては何がしたいのかわからない。
ただ言えるのは昔起こった出来事にかなり引きずられているな、ということ。
過去に対する後悔や執着心を消化できず時間だけが経過、そのどうしようもない気持ちを「金塊を手にする」という別の目的にすりかえていたように感じました。
まあ1度読んだだけなのでこの解釈が間違っている可能性は大いにありますけども…
なのでおそらく3~4回は通してじっくり読まないとゴールデンカムイという大きな物語の流れを理解できないと思います。
つまり、何が言いたいのかというと「1度読んでみたけどわからない」とか「途中まで読んだけど何が何やらサッパリ」というのは、このゴールデンカムイでは当たり前に起こる事象であり、だからといって読んだり理解するのを諦めるのはもったいないということ。
先ほども言いましたが噛めば噛むほどおいしさの増す物語であり、2回・3回と読むたびに解釈が変わり、点と点がつながり線になるのだと思います。
またアイヌやその他少数民族、明治後期における人々の生きざまも垣間見れるため、できれば咀嚼して何度も味わってほしいし、私ももっと味わいたいなと思いました。
ちなみに全編一気読みした私は土方歳三と鶴見中尉が推しです(イケオジ大好きなんで…)
簡単ですが【ゴールデンカムイ】イッキ読み初見レビューでした。